しっちゃかめっちゃか記
日々の呟き、妄想やラクガキをつらつら。
ラタペリア 序章 ②
ども、つくねです。
ラタトスク小説新刊買ったぜ!
![](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/924365df70c5a1962e3260b01715b84a/1230731293)
まさか表紙がラタとロイドだとは思わなかった。
ってなワケで(どんなだ)、ラタペリア続きです。
注意!!
・完全捏造
・今回登場するのはラタトスクとルーメン(性格捏造)のみ
が、許せる方のみ、どうぞ。
これで、今年の更新は終わりです。
このようなサイトに来てくださりありがとうございました。
来年も相変わらずの亀更新な上パラレルですが、生暖かい目で見守っててください。
では、良いお年を。
ラタトスク小説新刊買ったぜ!
まさか表紙がラタとロイドだとは思わなかった。
ってなワケで(どんなだ)、ラタペリア続きです。
注意!!
・完全捏造
・今回登場するのはラタトスクとルーメン(性格捏造)のみ
が、許せる方のみ、どうぞ。
これで、今年の更新は終わりです。
このようなサイトに来てくださりありがとうございました。
来年も相変わらずの亀更新な上パラレルですが、生暖かい目で見守っててください。
では、良いお年を。
―――――
「変わってないな、世界は」
テルカ・リュミレースの奥の奥。
世界の中心ともいえる場所――ギンヌンガ・ガップ――で、ラタトスクはポツリと呟いた。
全ての感覚を外へ向け、世界の様子を感じ取る。
自身の目で見るほうが正確かつ確実だが、こちらのほうが一度に膨大な量の情報を"視る"ことができる。
その分、具体的なことまで理解することはできないが・・・。
今、世界には負の感情が溢れている。
戦争が起きているのだ。
人間と魔物の争い。
「いつの時代にも、争いは付き物・・・か」
異なった種族が存在する限り、衝突は避けられないものなのだろうか?
いや、そんなことはない。
ラタトスクは一体の始祖の隷長を脳裏に浮かべる。
魔物に組する存在だというのに人間側についた変わり者。
確か、名は―――
『エルシフル、でしたわね』
前方から声がかかった。
彼の目の前にあるのは魔族を封印している扉だ。
その扉には九つのくぼみがあり、うち八つに色とりどりのコアが収まっている。
一つ足りないのは、ラタトスクがこうして実体化しているからだ。
今はテネブラエも扉に収まり、外の情報を届けてくれている。
声は、白色のコアが発したものだった。
「・・・ルーメン」
『彼女のことを考えていらしたのですか?』
光のセンチュリオン・ルーメンは、エルシフルを自身の目として契約を交わしている。
ルーメンもエルシフルのことを考えていたようだ。
「お前は、あいつの立場をどう思う?」
『危険・・・ですわ。彼女らの存在を恐れている人間は多いはず。戦争のさなか、もしくはその後で何かしらの動きがあると思われます』
だが、彼女はそれを知った上で人間側についたのだろう。
お互いが歩み寄らなければ、分かり合える日はこないと理解していたのだ。
それでも、エルシフルの選んだ道は危険だった。
「ルーメン・・・」
『何でしょう?』
「エルシフルが死んだら、どうする?」
『新たな調停役と契約を結びますわ』
「・・・そうか・・・」
事実だけを淡々と述べる声に、目を伏せる。
『でも・・・』
そこで初めて、ルーメンは口ごもった。口にするのをためらうかのようにコアを明滅させながら、
『それは・・・酷く"悲しい"・・・事なのでしょうね・・・』
と弱々しく言った。
「・・・・・・そうだな・・・」
感情。
本来我々が持ちうるはずもないそれは、テネブラエやアクアの影響で他のセンチュリオンにも生まれ始めているようだ。
いや、最も影響を与えているのは・・・
(俺・・・か・・・)
きっと自分が一番最初に感情を生み出してしまったのだろう。
大樹が枯れたことへの怒りや悲しみ。
裏切られたことへの恨みや憎しみ。
そして、"彼女たち"と出会えたことの喜びや慈しみ。
自身が感情を持ってしまったことを後悔はしていない。
大切だと思える人からもらったものだから。
『ラタトスク様、戦争が終わったようです』
テネブラエの言葉に思考を中断し、世界を視る。
「ほう・・・人間側の勝利か・・・。相変わらずしぶといものだ」
そのまま、魔物側へ意識をうつす。
被害は甚大だが、何とかなるだろう。
幸い、現存している始祖の隷長は全員無事に―――
キィン
「っ!」
突如身体に衝撃が走った。
「今のは・・・」
『ラ、ラタトスク様・・・』
ルーメンの声だ。
コアの輝きは薄れ、くすんでいる。
嫌な予感が、した。
『エルシフルの気配が・・・途絶えましたわ・・・』
周りのセンチュリオンが騒ぎ始める中、ラタトスクはある人間に思いを馳せていた。
エルシフルを慕っていた、銀色の髪の少年。
今彼は何を思っているのだろう・・・と。
―――――
ルーメンは女性という設定。
銀髪の少年は彼です。
そろそろこの話の敵側も書いておかなくては・・・。
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こげぶた/つくね
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女性
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社会人
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妄想、ゲーム、読書、映画鑑賞
自己紹介:
つねにぐだぐだしてます。あとたまに消えます。自分の妄想をそのまま本や漫画にしてくれる機械が欲しい。
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