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しっちゃかめっちゃか記

日々の呟き、妄想やラクガキをつらつら。

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攻略本が出る前に


秋の味覚にご満悦vvなぶたでごんすこんばんみ☆
先日焼き林檎を食べました。めっさうまかったですvv
生もいいけど、加工すると一層うまいぜ林檎さん。

今回はちょっとした小話を書いてみますた。
人魔戦争時代をもんもんと妄想してたら生まれたブツです。
11月7日にファミ通の攻略本が出ますので、その公式設定が表に出る前に書かねばとせこせこ打ってました。
やりたい放題設定も7日までか・・・
でもそんなに細かく書いてあるのかな?
とりあえず巻末あたりの用語集が楽しみです。あそこに描かれてる絵が大好きなんでvv

以下はその小話です。
エルシフル完全捏造。
攻略本には『彼』と表記されてますが、勝手に『彼女』にしちゃってます。
CP的にはエルデュクエルかな?

それでもいい方はどうぞ☆



今日も生き残ることができた。
今日も多くの仲間を殺した。
今日も雨のような血を浴びた。


素晴らしい功績だ。
これで我らの勝利は決まったようなもの。
礼を尽くしても足りんくらいだ。

持て囃す振りをする一方で、上の連中はいつ手のひらを返されるのかと恐々としている。それを愚かとは言わない。

裏切り者は、また裏切る。

そう思われるのは仕方の無いことだとエルシフルは思う。
それでも己の選択に後悔は無い。
世界を思い、愛するものたちを想い、選んだ道だ。
どのような結果になろうと、受け入れる覚悟はある。
眼前に広がる荒れた大地を見、彼女は切なげに眼を細めた。

「エルー」

後ろから聞こえた声にはっと身を竦ませ振り向いた。
考え事をしていたせいだろう。
呼び止められるまで全く気配を感じなかった。
己も、随分老いたものだ。
内心で苦笑いし、隣に声の主が並ぶのを待った。

「気配を消すのがうまくなったのう」
「消したつもりは無い。君が気づかなかっただけの話だ。眠らないのか」
「主こそ。明日も戦じゃ。休めるうちに休まんと身が持たんぞ?」
「君に言われたくないな。年長者の君こそ、早く休むべきだ」
「・・・それは皮肉かの?」
「純然たる事実だと思うが。なんせ、おれの気配に気づかなかったくらいだし。反論があるなら聞くぞ? ご老体」

こやつめ、言うようになりおって。
に、と唇を吊り上げる顔を、思いっきり眉を顰めて睨みつけてやれば、案の定、白髪を揺らしてくつくつ彼は笑う。
それにつられ、エルシフルものどを鳴らして笑った。
戦の臭いに慣れてしまったこの地で、己を見失わずに笑える自分たちは幸せだ。
この青年とともにあること。
それが魔物でありながら人間側についたエルシフルにとって、何よりの休息だった。

「では、お言葉に従い休ませていただこうかの」
「そうしてくれ。いざというときにぎっくり腰で動けないなんて、笑い話にもなりゃしない」
「たわけ! わっちはそこまで老いぼれではないわ! 主こそ・・・執拗にわっちに寝ろといったのは一人寝が怖いからではないのか?」
「っ、な、何を言っているんだ君は!」
「なーんじゃ図星か? 仕方ないのーそれならそうと言えばよいのに、いっちょまえにかっこつけおってこの童め」
「勝手に理由を作って勝手に納得するな! おれはそういうんじゃなくてだな! 君があれだけ戦ったのにも関わらず、一向に休もうとしないから身体を壊すと思って・・・というかおれを童と呼ぶなと何度言ったら―――」
「もうよいもうよい。ほれ、共に寝てやるから行くぞ」

うっかり本音を漏らしてしまったことに、この青年は気づいているのだろうか。
いたずらっぽく笑いながら踵を返す。
向かう先は青年とエルシフル、二人に宛がわれたテントだ。
戦力の要であるというのに、二人のテントは他の騎士たちのものより幾ばくか離れたところに立てられている。
人と魔物。
プチプリとベヒーモス程力の差のある存在であるというのに、この青年は臆することなくエルシフルに接している。
初めて会ったときも、そして今も。
それが何よりも嬉しく、何よりも―――

「・・・・・・しい」
「? 何か言ったか?」
「いや。それより―――」
追いついてきた白髪の頭をくしゃりとかき混ぜる。やめろと身を捩ろうとするのを無視し、ふわふわの猫っ毛を一層くしゃくしゃにしてやった。
「主はちくと色っぽいことは考えられんのか」
「どういう意味だ?」
「せっかく、わっちのようなナイスバディの雌が『寝所を共にしよう』と言うとるのだぞ? むらむらーっとかせんのか?」
「・・・今更の話じゃないか? おれと君は常に同じテントで眠っていただろう」
「そうなんじゃが・・・もっとこう雄として・・・込み上げてくる熱いものはないのかえ?」
「込み上げてくる、熱い・・・・・・・・・・・・吐き気、とかのことか? 君といて吐き気を感じたことなんてな―――」
「・・・・・・もうよい。わっちは寝るぞ」
「? ああ。おやすみ、エルー」
「・・・おやすみ、デューク」


何より、わっちは恐ろしい。
それが失われるときが訪れることが。


―――――
はい、お粗末さまでしたー。
捏造にも程があるー。
何より若デュークが偽者すぐる・・・
でも現デュークは達観しててどこか無気力な雰囲気なので、若い頃は年相応でもいいと思う。
エルシフルの前だけ、ですけど。
後分かる方にだけ言っときます。狼と香●料大好きです私。
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こげぶた/つくね
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女性
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社会人
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妄想、ゲーム、読書、映画鑑賞
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つねにぐだぐだしてます。あとたまに消えます。自分の妄想をそのまま本や漫画にしてくれる機械が欲しい。

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