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しっちゃかめっちゃか記

日々の呟き、妄想やラクガキをつらつら。

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鐘を鳴らして⑧ 過去編

ども、やっとこさライ/ラの/冒険をDVDでみたつくねです。
彼女の口八丁手八丁ぶりにわくわくしたよ。
ちなみに、公式サイトで自分のダイ/モン調べたらカラスだった。

さて、今回も相も変わらず過去編。
注意!!
・過去完全捏造
・ユーリが失語症
が、許せる方はどうぞ続きから。

・・・今回もフレンばっかw
番号振って気づいたけど、もう8話か。
この小話が10話までいったら、別ページにするんだ・・・。
と、死亡フラグを立ててみる。



―――――

走る。
ただひたすらに、走る。
人々の間をすり抜け、子どもしか知らないような抜け道をくぐり、走る。
そして、名を、一番大切な友人の名を、呼ぶ。

「ユーリーっ!!」

何度も読んだせいか、声は少しかすれていた。
「はっ・・・はっ・・・くそっ!」
壁にもたれて呼吸を整える。
家を出てからずっと走りっぱなしだ。
カイから事情を聞き、本格的に泣き出した彼(と洗濯物)を母に任せ、飛び出した。
ユーリが助けてくれたという場所へ行ってみたが誰もおらず、下町中を探したが見つからない。
悪態の一つでもつきたくなる。
「どこにいるんだよ・・・馬鹿ユーリ・・・」
怪我とかしてないだろうか・・・?
前に傷だらけのユーリを目撃したことがあるため、不安はつのる。
あの時、彼は転んだと言い張ったが、転んで頬に怪我を負うほど彼は鈍くないはずだ。
おそらく今回と同じ状況だったのだろう。
前回は自力で帰ってきた。だが、今回は―――
そこまで考えて頭を振る。
やめとこう。嫌な答えにたどり着きそうだ。
「本当に・・・馬鹿だよ」
助けた子が無事でも、キミが無事じゃなきゃ意味ないじゃないか。
ユーリは自分に無頓着すぎる。
あの時どれほど心配したか。大体キミはいつも―――
「ああもう!」
駄目だ、きりがない。
後は本人を見つけてから言ってやる。
再び石畳を蹴って駆け出す。
今度はただがむしゃらに走るのではなく、木材の陰や薄暗い細道に目をやりながら。
下町中これだけ探しても出てこないのだから、動けなくなっている可能性が高いと考えたからだ(・・・考えたくはないけど)。
こういう場合、話すことが出来ないのは辛い。
『ここにいる!』と叫ぶことが出来ない。
「ユーリ!」
それでも声を上げて探す。
せめて、何か目印になるものは―――


―――――ィン・・・


「え?」
何か、聞こえた。
立ち止まり、耳を澄ます。
ともすれば下町の喧騒にかき消されそうな、小さな小さな、音。


リィィン・・・


聞き覚えのある、音色。
ユーリと二人で作った、



鐘の、音。



「っ!」
確証なんてなかった。
空耳かもしれない。別の音かもしれない。
でも、足はすぐさま音の方向へ動いた。

その音が、ユーリの声のように頭に響いたから。



待ってて、ユーリ。
今、行くから。




―――――
難産だったorz
今度こそユーリ出ると思ったのに・・・。
フレン視点のほうが書きやすいのは何でだw
次は出る、ってか出す。
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プロフィール

HN:
こげぶた/つくね
性別:
女性
職業:
社会人
趣味:
妄想、ゲーム、読書、映画鑑賞
自己紹介:
つねにぐだぐだしてます。あとたまに消えます。自分の妄想をそのまま本や漫画にしてくれる機械が欲しい。

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