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しっちゃかめっちゃか記

日々の呟き、妄想やラクガキをつらつら。

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IFシリーズ 改め 鐘を鳴らして④ 過去編

ども、つくねです。
様々なサイトでエンテレユーリが流行っているというのに、我がサイトは星喰みフレンだよ。
いいの、楽しいから。

さて、今回はシリーズの過去編。
これ単品でも読めます。

注意!!
・過去完全捏造
・ユーリが失語症
が、許せる方はどうぞ続きから。

タイトルは『鐘を鳴らして』に決定。


―――――


今日はあいにくの雨だった。
せっかく昨日いろいろと計画を立てていたのに全て台無した。
それでも、ユーリは家まで遊びに来てくれた。
窓の外を眺めながら、さて、今日は何をして遊ぼうかと考えていると、ユーリが不意にお母さんに何事か尋ねた。
どうやらお母さんがいつも身につけているものが気になったらしい。
胸元にピンで留めてある小さな石のついた飾り紐のことだろう。
お母さんはそれを手に取り微笑んだ。
「これはね、お守りなのよ」
ユーリが気に入ったので(本人は否定していたが、眼はキラキラと輝いていた)、今日はそれを作ることにした。
簡単に作れるものらしい。
お母さんが小さな棚から、いろんな色の紐を持ってきた(お母さんの趣味はお裁縫だ)。
二色の紐を編んで作るのだそうだ。
僕は空色と橙色、ユーリは菫色と白色の紐を選んだ。
教えられた通りにするすると紐を編んでいく。
単調で面白い。
だがユーリは上手くいかないらしく、何度もお母さんに手伝ってもらっていた。
料理の手伝いは軽々とやってのけるのに、こういう作業は苦手なようだ。
また一つ、ユーリを知ることが出来た。
それが嬉しくて笑ったら、ユーリに睨まれた(そういう意味で笑ったんじゃなかったんだけどね)。
編むところが終わり。何を通そうかと考えたとき、名案が浮かんだ。
「お母さん、ベルない? 小さいの」
「ベル? そうねぇ・・・確かここに・・・あ、あったわ」
すずらんの様なベルが二つ、テーブルに置かれた。
それを紐に通し、結んで完成だ。
僕はそれをユーリの目の前に差し出した。
「あげる。僕からユーリへのお守り」
揺れた拍子にリーンと音が響く。


ユーリは言葉が話せない。
最初からそうだったわけじゃなくて、大きなショックを受けて話せなくなったらしい。
宿屋のおばさんが、『目の前で魔物に両親をかみ殺された』と言っていた。
その出来事がユーリの心をどれだけ傷つけたかなんて分からない。
でも、いつかキミの声を聞いてみたいと思うのはわがままかな?


「ユーリが困ったとき、助けて欲しいと思ったときは、これを鳴らして。キミがどこにいても、僕は絶対キミの元へ駆けつけるから」
ユーリはびっくりして、僕とお守りを交互に見ていたが、不意にもう一つのベルを手に取り、たどたどしい手つきで紐を結び始めた。
完成したそれを満足そうに眺めると、ずいとこちらに突き出した。
少々いびつなお守りが眼前に迫る。
「ユーリも僕にくれるの?」
コクコクと勢いよくうなずく。
「ユーリも駆けつけてくれる?」
再びうなずく。
黒髪がさらさらと動きに合わせて揺れた。
「じゃあ、約束だね」
僕が笑えば、ユーリも笑ってくれた。
「僕が困ったとき、助けて欲しいと思ったときは―――」


鐘を鳴らして 君に知らせよう




―――――ここまで
告白イベントキタコレ(誤)。
お守りは根付を想像していただければ分かりやすいかと。
このお守りはシリーズの要。
取得したら重要アイテム欄に入るくらい大事。

ユーリは旅をしている夫婦の間に生まれたので何処出身とか決めてない。
母の妹が宿屋の女将なので、そこに引き取られた。
フレンとはその頃に出会った。
・・・と考えている。
このあたりも書いていきたいなー。

次はこの続きでユーリ視点になる予定は未定(オイコラ)。
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プロフィール

HN:
こげぶた/つくね
性別:
女性
職業:
社会人
趣味:
妄想、ゲーム、読書、映画鑑賞
自己紹介:
つねにぐだぐだしてます。あとたまに消えます。自分の妄想をそのまま本や漫画にしてくれる機械が欲しい。

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